エンジニアが晩飯をクリエイト - 日常のヒホ

エンジニアが日常を生きるのに四苦八苦するブログ

76日目、チキンオムライス

 美味しいという感覚には、美味しさという絶対的な値の他に、多彩なベクトルが存在する。お菓子類は甘い・満足感ベクトルでその地位を争っていたり、食卓では他に栄養バランスといった要素も美味しいという感覚に絡んでくるだろう。私は先日、あることをきっかけに新たな美味しいという感覚に気づくことができた。タバスコの100倍辛いらしいよくわからない激辛ソースを口にしたのだ。味や食感による美味しさは皆無だったが、なぜか美味しいと感じた。おそらく美味しいという感覚には「ヤバイ」ベクトルが含まれるのだろう。私は、この新たなベクトルによる美味しさを求め、日々鍛錬していけば良いことに気づいた。

 今日は鶏胸肉の賞味期限がヤバイので使い切る。こちらのレポートを参考にした。

  1. サラダ油を引いて鶏胸肉を炒め、
  2. 玉ねぎも炒め、
  3. ケッチャップと水とコンソメの素を入れ、
  4. レンジで温めたご飯を入れ、
  5. 皿に移したあと卵を焼いて、
  6. 乗せて完成

 以下のようなものができあがった。
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 卵は弱めの中火で、箸でぐるぐるかき混ぜながら適当に焼いたのだが、いい感じにふわとろになったので驚いた。私のような初学者でも成功することがあるので、やはり料理作成とは確率論なのだと再認識した。

 細かく切ったから鶏胸肉の硬さは気にならないと思っていたが、硬かった。細かく切る場合でも、しばらく酒につけておいたほうが良さそうだ。

75日目、キャベツの美味しい食べ方考察

 以前も何度か挑戦したが、未だにキャベツの美味しい食べ方がわからない。キャベツはこの時期安いことが多く、特に半額シールの貼られているキャベツは大きな心理的幸福をもたらす可能性を秘めているが、その不味さ故に逆に不幸になってしまう。今日も半額シールが貼られていたため勢いで買ってしまったが、これを機会に美味しい食べ方を考察してみたい。

 以下の様なものを用意した。

  1. 味噌
  2. ポン酢
  3. ドレッシング
  4. 無味のパスタ

 並べるとこのような図になった。
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 パスタは長めに茹でているため味が無味に近い。よって味を正規化するためにいろいろなキャベツを食べた後これを食べようと思う。

 まずこのキャベツに塩かけてみた。なかなかおいしいが、やはりキャベツに塩がかかっていないところはなあまり美味しくないない。あと不健康な気がする。

 続いて味噌をつけてみた。味噌がおいしい。キャベツはまさに味噌を食べるためだけの媒体に過ぎない。間に無味のパスタを挟んでいるが、お腹が空いていたのかこのパスタがやたらおいしい。

 ついで酒と合わせる。酒があまり美味しくない。皿にみかんジュースにキャベツはあまり合わなかった。だがなんとなくキャベツが美味しいように感じる。もうどうでもよくなってきたのだろうか。

 ドレッシングをかけて食べてみた。これが1番美味しかった。ドレッシングにはおそらく、素材本来の味を打ち消して自分の味を付け足す能力があるのだろう。

 あとこれは予想通りだが、外側のキャベツは固くて味がどっしりとしていて美味しくない。キャベツの外側は捨てるべきだとよく聞くが、どの程度を捨てればいいのか全く見当がつかない。直径との割合なのか、葉の枚数なのか、それとももっと良い指標があるのか。

 いろいろと試してみたが、どうあがいてもあまり美味しくならないことがわかった。強いて言うなら、酒を飲んで味噌をつけて食べるのが最も良いだろう。もう絶対にキャベツは買わない。

74日目、鶏肉とあんかけ焼きそば

 なんとなく購入した半額焼きそばの期限が本日までだったため、急遽焼きそばを作成することにした。同じく期限が迫っている鶏肉も一緒に使用する。月曜日はだいたい疲れているので、特に過去文献を調べること無く勘と記憶を頼りに台所に立つ。

 まず鶏肉の下ごしらえをする。そぎ切りにして塩コショウを揉み込んで15分ほど置いておく。

 次に焼きそばを焼く。フライパンにごま油を垂らして熱して何分か焼く。

 その間に玉ねぎを切っておく。今回は2/3玉ほど用いた。

 焼きそばを一旦どけて鶏肉を焼き、数分後に玉ねぎも5分ほど炒めた。

 何十回と料理作成に失敗した自分の直感から、このままでは味がうすいことに気づいた。急遽「あん」を作成する。たぶん片栗粉と何かしらの原料が混ざっていて、酸っぱかった気がしたため、ポン酢と水とウスターソースを用いて作成した。このあんを焼きそばの上に乗せて完成。

 以下の様なものができた。
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 鶏肉とそばはそれなりに美味しく、玉ねぎも妥当な味がした。急遽作成したあんは不味くはなかった。今まで体験したあんに比べ甘みが足りなかったことから、おそらく砂糖を入れるべきなのだと思われる。次に挑戦するときは砂糖を入れよう。

73日目、鶏胸肉の重ね蒸し

 世界には様々な公式や理論があり、これは料理の世界も例外ではない。組み合わせると不思議なチカラを発揮するその一端に触れてみたいと思う。

 今日は余っている鶏胸肉と安売りされていた舞茸を用いて、この参考文献の料理を作成する。舞茸と鶏胸肉は相性がよく、舞茸の酵素パワーとやらで鶏胸肉が柔らかくなることを世界の理論をピックアップして紹介する番組で紹介されていたことを思い出し、実際に試した。

 料理の詳細は省くが、こちらの環境に合わせるために以下のような変更を行った。

  1. トマト→無いのでケチャップ
  2. 蒸す→料理酒をちょっと入れて蒸す

 そして完成品は以下の様なものになった。
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 なかなかに美味しい。味付けらしい味付けはしていないが、素材の味が生きているのかそのままでも十分に満足できる。

 鶏胸肉は確かに柔らかくなっていた。ただ、もも肉のような柔らかさではない。どちらかといえば、硬いのが無くなったという表現のほうが正しそうだ。

 料理はとても美味しい物が作成された。今後は舞茸のような普段使わない資材も用いて料理作成にチャンレンジしていきたい。

72日目、大根と鶏胸肉のウスターソース煮パスタ

 久しぶりに泣きたくなるほど美味しくないものを作成してしまった。

 今日は大根が安売りされていたので購入し、余っている鶏肉と合わせて、高い国内シェアを誇るジャーナル、「プロのレシピ」で過去文献を探したところ、大根と鶏もも丼が見つかった。

 あいにくご飯は無いためパスタを用いる。大根を切ってレンジで温め、鶏肉と合わせてフライパンに乗せ、ウスターソースベースのタレを投入して煮る。大根の量に対してタレの量が少なそうだがまあ大丈夫だろう。これでもなお大根が余るので大根おろしにでもしよう。

 以下の様なものが出来上がった。
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 ひとくち食べてその美味しくなさに絶望した。まず大根だが、煮付けとは思えないほど固く、変なお漬物を食しているような間隔だった。そしてウスターソースベースのタレは全く美味しくなかった(後で見直したら、過去文献の方はウスターソースではなくオイスターソースだった)。

 さらに絶望する点がアレンジで加えた大根おろしだ。さっぱり感は全く伴わず、ただただ辛さを提供していた。なんでこんなものを食べなければいけないのだろうと、そういった気分になった。

 唯一救いなのが味のしない鶏肉だ。味はしないが、それゆえに相対的に美味しくなっている。こういう味もあるんだなぁ。

 気になるのが大根おろしがなぜこんなにも辛かったのか、その理由だ。いやもうそんなことはどうでもいい。辛い。まずい。食べたくない。ああ・・・不幸せだ・・・。