37日目、キハダマグロ血合いの生姜煮入りパスタ
キハダマグロとかいう種類の魚の切り身が、200円で大量に売られていた。そして更に半額シールが貼られており、購入理由は十分すぎるほど整っていた。後から調べたところ、これは血合いだから安いらしい。最近鉄分が足りていないことを自負しており、ちょうど良いので適当に味付けして食す。
マグロ血合いの角煮と下処理方法の過去文献を参考にしたが、最終的な工程はどちらにも属さない謎の手法を取った。
- マグロをさっと洗う
- 2cm角に切って酒入りの湯で白くなるまで茹でる → 酒の代わりにみりん
- 水を捨てる
- 醤油・みりん・水・酒・生姜を混ぜて沸騰させ、マグロを入れる → 醤油と生姜がないため生姜焼きのタレを使用、ついでににんにくも投入した
- 5分ほど煮詰める
- 一度皿に上げ、パスタを茹でる
- 茹で汁を捨てて先ほどの汁を投入して和えて完成
急にパスタが出てきたのは、ご飯を炊き忘れたことを思い出して急遽予定を変更したためである。以下のような料理が完成した。
完成時点で食欲はかなり失せていた。ただでさえ調理の難しい血合いの魚を、適当に作ったタレで適当に煮て、何故かパスタにからめてできた料理など、美味しいはずがないのだ。期待しなければ落胆することもない、そんな気持ちで一口目を食べたが、なんと驚いたことに、不味くはなかった。食べられる。
パスタが茹できれてなかった。硬かった。
空腹は最高の調味料という言葉をたまに聞く。私の場合はその感覚よりも、コストの低さが最高の調味料だと思っている。今回作成したパスタの材料費は50円程度だ。それで鉄分をそこそこ獲得できるなど、こんな美味しい話はない。私はそう思う。