エンジニアが晩飯をクリエイト - 日常のヒホ

エンジニアが日常を生きるのに四苦八苦するブログ

69日目、豚肉のホワイトパスタ

 料理をしない人にその理由を尋ねたところ、やはり手間がかかることが要因として大きいようだ。そこで私は、ソフトウェア工学でよく用いられる計量に開発を進行する手法、アジャイル開発を料理に適用できないか考えた。アジャイル開発とは、迅速かつ適応的に開発を進める一連の手法のことを指す。一言でまとめると、小さく作って改良してを繰り返す手法だ。

 まず、目標となる料理を決める。今回は豚肉を使い果たし、ご飯がないため用いずに作成できる豚肉とマッシュルームのクリームパスタを参考にした。ちなみにマッシュルームは無い。

 アジャイル開発的には、変更が効くように考えつつ小さな機能を実装していけば良い。そこでまず豚肉を炒め始めた。次の一手は何も考えていない。

 続いてニンジンが余っていることに気づき、ニンジンを切って炒めた。アジャイル手法であればこのように需要が発生すればとりあえず対処できるので、料理とマッチしているだろう。同じように玉ねぎが余っていることに気づいたため適当に切って炒めた。

 ここでパスタを茹でていないことに気づいた。肉の火を弱火にし、パスタを茹で始めた。これと同時にホワイトパスタ化する。まず小麦粉を入れて、次に牛乳を入れる。ここで牛乳がないことに気づいた。アジャイル開発に則っていれば何にでも柔軟が効く。まず卵を溶いて入れてみたが、いまいち改善は見られなかった。続いて、機転を利かせてケチャップを使用した結果、見事ケチャップパスタに転換することができた。やはりアジャイル開発は料理と相性が良い。

 最後にパスタを具と合わせて、以下のようなものが出来上がった。
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 豚肉が硬い。焼き過ぎたようだ。

 料理として今回の作品を評価しようとしたが、どう評価してよいか検討がつかない。例えば最初に目標としたホワイトパスタとして評価しようとすると、そもそも完成品がホワイトパスタではないので評価できない。かといってケチャップパスタでもない。また、美味しさの絶対量で料理を評価することはできない。世の中の大多数の料理の美味しさ絶対量は、ただの砂糖に劣るだろう。どう評価したものか・・・

 とりあえず主観的な評価を一言で示す。「もう作らない」。こんなところだろうか。なんとなく買ったとうもろこしがとても美味しかった。