エンジニアが晩飯をクリエイト - 日常のヒホ

エンジニアが日常を生きるのに四苦八苦するブログ

81日目、納豆たっぷりスパゲティ

 一生をかけて叶えたい夢はあるだろうか。金持ちになりたい、科学的功績を手に入れたい、過去に行きたい、異性に生まれ変わりたいなど、実現難度の様々な夢があるだろう。私はこの質問に対し、人類は共通の答えがあると思っている。「全ての夢を叶える」、だ。

 私はよく、協力を持ちかけられたあまり知らない相手に対してこの質問をする。その人が一体どこまで考えているのかと、どの程度信じられるかを推測できるので意外と重宝する(そして大体の場合、運が良ければ叶いそうなどうでもいい夢を教えてくれる)。

 人類はこのたった1つの目的のために人生を送っているはずなのだが、年齢が上がるにつれて徐々にこの行動目的から逸れているような、よくわからない人が増えてきた。私も就職して腰を据えることでようやくその原因を実感した。妥協しているのだ。全ての夢を叶えるという絶対的な目的をやめて、種の生存や経済的な勝利などの目的で妥協するのだ。

 ・・・かく言う私も、全ての夢をかなえるなんて不可能であることはずっと前から知っている。大体の人は高校か中学で、勘の鋭い人なら小学生くらいで諦めている。私も、もう諦めるべきなのだ。全ての夢を叶えることは無理でも、一部の夢を叶えていけばきっと満足するはずだ。そう思うことにした。

 今日は最も手頃な夢の1つを叶える。納豆パックを全部使ったスパゲティを食べてみたかった。閉まりかけのスーパーに駆け込んで材料を揃えてきた。

  1. スパゲティを茹でる
  2. 茹でる間に納豆3パックを混ぜる
  3. スパゲティにかける

 この手順により以下の様なものが完成した。

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 今自分は夢を叶えているんだと思うと、高揚感があった。味に関してはあまり覚えていない。妙にボリュームがあるように感じた。

 しかし実際に食べ終わってみると気分は一転した。圧倒的な虚無感があった。長い期間宇宙飛行士を目指していざその夢が叶うと、途端に虚無感に襲われることがあるらしい。この現象と同じことが起こったのだろう。やはりダメだ、小さな夢を叶えても、それまで気分が良いだけで、その後の余生に耐えられないかもしれない。やはり一生をかけて叶えたい夢は、それが叶えば人生は完了だと思えるようなものでなければならない。

 私はこれからも、今まで通り、全ての夢を叶えるという絶対的な夢を追い続けて行きたいと思う。