48日目、鶏胸肉のドリア
昨日帰り道を歩いていると、蒸し暑くなって調子に乗ったのか黒光りする夏の昆虫に二度遭遇した。それ以来、黒く道に踏み固められたガムを見るたびに強い恐怖感に駆られるようになった。トラウマは精神を蝕む。きっとしばらくは上を向いて歩けないだろう。
長年の研究者によるレポートは再現性に長けており、最近の私のお気に入りだ。今日はこちらのレポートを参考に、鶏胸肉を使用してドリアを作成する。パブリックな文献ではないため、アレンジ箇所のみを記載する。
- しめじ → 無い
- エッグソースは卵と牛乳とマヨネーズ → 牛乳がないため代わりに小麦粉を入れた
- オーブントースターで → 皿が入らなかったため電子レンジを用いた
- チーズ → 無い
完成図は以下のようになった。
まず始めに、スプーンを入れた。感触は間違いなくドリアのそれではなかった。そして見かけによらずむちゃくちゃ熱い。
続いて実際に食した。トロリこんがりジューシーになる予定だったソースは半分以上が固形化しており、ホットケーキよりは固く、かまぼこよりは柔らかい微妙な歯ごたえがした。なかなか無い珍しい食感だったが、ケチャップ味のご飯との相性は良くなかった。
食べ進めているとソースより硬くて味のしない物体があった。一瞬何か理解できなかったが、おそらく鶏肉だろう。よく味わえば非常に微かに肉の旨味のようなものを感じ取れる。
一体どうすればよかったのだろう・・・。牛乳がなかった時点で止めるべきだったのか、オーブントースターに入らない時点で引き返すべきだったのか・・・悲観的になってはいけない。決して不味くはなかった。次に同じ過ちを犯すことの無いよう、努力すれば良いのだ。